今の気持ちを整理整頓する。

ふうまくんの言葉を聞いてもなお4人には同じ夢を見ていてほしかった、見ていると思っていたと駄々をこねてごめん。12月のドーム公演後、松島担と今年も楽しかった〜〜来年もPayPay来るぞ〜と当たり前のように言葉を交わした。もうその夢も叶わないのだと思うとすごく寂しい。3人になってもきっと彼らは変わらずに5大ドーム!国立!の夢を話すだろうし、私もその夢を一緒に追うことは何一つ変わらないのに。ただひとつ変わるのは、そこに愛に溢れた彼がいないことだけ。それだけなのに、私にとっては大きな出来事すぎてすごくすごくしんどい。

 

暖かな風の匂い、桜の絨毯のなか、宝箱のおもちゃたちを誇らしげに自慢する子どものようにSexy Zoneと過ごした始めての春。青色や夏の夕焼けのようなオレンジ色など曲ごとに表情を変えるステージの光、春の芽生えのようにやさしく溶ける高音、やさしさとあたたかさにあふれた物語、ギラギラに振り回されるペンライトの動き。こんなにも、眩しくて楽しくて、金平糖のように甘い夢の世界があるのだと感動したその瞬間、わたしを一瞬で虜にした。

昨今の情勢の中、大好きな季節にだいすきな人に会うことが叶わなかった日々。画面越しでしか会えないことが、こんなにも辛いものだと初めて知った。

夜でも照りつける強い日差し、からりとした風の匂いを感じながら花火を見上げる、グループ初めての夏のコンサートの終わり。からりとした暑さと湿気の多い夏が苦手なわたしに、最高の夏をくれた。トロッコやステージのうえ、私たちと確実にある境界線の中でハートを作ったり、見てるよって指を指してくれたり、"あなたとわたし"の秘密を渡してくれた。

クリスマスの真っ青な夜空に輝く東京ドーム。大きな夢がようやく叶った。美しくて綺麗だった。意味も定義も分からないけど、ただただ永遠を誓った冬の夜。

 

あなたにとっては多数の中の1人である、なんてこと分かっているのに、お気に入りの服とメイクを身に纏って、普段しないネイルをして、知らない街を眺めながら浮き足立って会場に向かう。

気づかれなくても、だいすきな人の名前が書いた団扇を抱きしめて、だいすきな人の色のペンライトを灯して、だいすきな人の名を叫んでいるときのわたしがすきだ。

すきなひとに直接だいすきを伝えることが出来るあの瞬間、わたしが世界で1番輝く時間であると自覚するときがすきだ。

全てが終わって客電がつく時、「楽しかった、今日も最高だった」と全身の力が抜けて、銀テープを握りしめて座り込んでしまうあの瞬間がすきだ。

今日のあの曲はどうだった、ビジュが良かったとかを話しながら歩く駅までの道のりがすきだ。

新幹線のなか、振り返るようにセットリストを組んで、言葉にできないような感情が渦を巻く中、好きな人を思いながら見慣れた風景の映る車窓を眺めるあの時間がすきだ。

 

私の人生を、春夏秋冬を、これまでの光景を、思い出して、心がきゅっとなる。ほんと〜〜〜〜〜に!いろんなことがあって、笑い話にできることから、未だにできないことがあるのだけど、なんでこんなに面白くて良いグループなのに報われない?冠ないの?揃ったと思ったらえ?あれ?みたいな感じだった。子どもだった彼らが大人にならざるを得なかった環境に、どうしても悔しい気持ちになったことも多くある。だけど、どれだけ周りの環境が変わったって、グループ内で変わりゆくものがあっても、変わったのは物理的な距離とファンの数ぐらいで、やっぱり変わらないじゃんとなる安心感があった。何年か後にあの時こうだったよね、あの時があったから今があるよねって答え合わせが出来ていた。いつから、なんて考えたってしょうがないのだけど、ある時から別々で、これからの未来にはあなたがいないという事実がすごく寂しいし悲しい。ふうまくんが丁寧に言葉を紡いで説明してくれて、これ以上望むものはないのに、どうしてもあなたがSexy Zoneにいないことが諦められない。

でも心のどこかで、Sexy Zoneらしくて健人くんらしいなあ〜〜と思っている自分もいるのも事実。だって、わたしがすきになった理由のひとつがそれだったから。一人一人の人生を尊重して生きるグループで、自分を大切にして愛することを教えてくれた場所だったから。健人くんの嘘がない信念の強さが大好きで、綺麗で、ずっと綺麗でいるから恨んでしまうほど憧れていたから。Sexy ZoneSexy Zoneらしくあるには自分たちのペースで歩むことが大事なんだなと気づいたとき、17-18年あたりの焦燥感とか、ここ数年の隣の芝生は青く見える現象の多発だったりとかが、わたしの中ですごく穏やかに見れるようになった。だから今回のことも、"らしい"選択だなと思う気持ちに嘘はなくて、やっぱり私がだいすきなひとたちだなと思います。とはいえ、辞めないで〜〜!いやだ〜〜と心はずっと叫んでいます。当分はこの気持ちと戦って生きるのだと思います。たぶん。