最後の春

 

これはわたしが風磨くんを好きになって、

5人のSexy Zoneとの人生が始まったお話。

 

きっかけは、偶然YouTubeに流れてきたセクチャンの動画だった。たったそれだけ。何がそんなに惹かれのか、今ではもう分からないのだけど、気がついたら"Sexy Zone"と検索をしていて、風磨くんのオタクになっていた。当時、Hey! Say! JUMPの山田涼介くんのオタクをしていたこともあって、ファンクラブとか、ライブとか、ジャニーズの勝手が分かっていた。だから、好きになって3ヶ月後には大阪城ホールに足を運んでいた。

まさか、こんなにも人生をともに歩んでいるなんて、あの時は想像もしていなかったなあ(笑)

 

10周年で会場一面に咲いた薔薇とか、

ドームが発表されたときとか、

風磨くんの団扇を抱きしめて空を見上げながら

京セラドームに向かったこととか、

風磨くんとハートを作ったこととかさ。

楽しくて私の青春で宝箱のような時間だった。

 

でも、いつの日か、だいすき!たのしい!って気持ちだけではいられなくなっていた。

風磨くんにかけられる言葉が、キツいナイフの言葉たちばかりだった時とか、

聡くんがお休みして4人になった時とか、

5人だ!と思ったらまた4人になって、

5人が大好きなのに信じられなくなった時とか、

オレンジの君が卒業したこととか、

「どうしてこんなにも報われないのだろう」「なんで風磨くんのことばかり悪く言うの」「5人といたら、わたし何だって頑張れちゃう」「5人のこと、最後まで信じられるかな」

いろんな感情の中で過ごしてきた7年間だった。

 

オレンジの君が卒業した時、私の好きなSexy Zoneはもう見れないんだって、終わってしまったんだって、私の中では半強制的にあのカウントダウンコンサートをもって卒業していた。ただただ隣で風磨くんの背中を支えてくれる健人くんがいて、風磨くんのグループへの思いや価値観を理解してくれる勝利くんがいて、隣でボケてくれて風磨くんの笑顔を引き出してくれる聡くんがいて、「ふうまくんは?」って優しく彼の思いを聞いてくれるマリちゃんがいた、私の大好きだったSexy Zoneがあの日を境に見れなくなったから。もうどれだけ願ってもこの先、5人が横に並ぶ姿を見れることはないから。Sexy Zoneが終わったわけではないけど、私の中であの日からSexy Zoneは概念に変わった。だけど、4人とでっかい夢を見ながら歩んでいくと思っていたから、そこには概念としてでも私の大好きなSexy Zoneは生きていたから、この4月その概念でさえ失われてしまうことが、どうしようもなく苦しい。こんなに良いグループを、もっとたくさんの人に知ってもらえるチャンスが欲しかった、思うようなグループ活動をさせてあげられなかったことがずっとずっと悔しかった。

 

だけど、何度馬鹿にされたって、何度後退したって、いつも大きな薔薇をかかげてもがく姿はわたしの希望だった。あまりに真っ直ぐで、その誠実さに何度勇気をもらったことでしょう。

 

3月、まだ受け止めるのには時間が足りなくて、

諦めるに足りない時間が、

これからをどう描くのだろうと思っていたけれど

歌番組で4人が笑っている瞬間を見たら、無いって分かってる「永遠」がそこにあるって思えた。

 

だから、きっともう怖いものはない。

 

うそ、ほんとはちょっとだけ、こわい。

 

あなたがいない世界をわたしは愛せるのかな?生きれるのかな?って。

でもいつか、この道も悪くなかった、と思える日が来るのだと信じています。

 

改めて、Sexy Zoneのみなさま、

ご卒業おめでとうございます。

これからも変わらず、たくさんの愛を教えてくれた貴方たちが、だいすきです。

 

 

2024.3.31 ユキ